ドヴォルジャーク チェロ協奏曲

 

 昨年11月4日札幌市キタラ小ホールで、ドヴォルジャークのチェロ協奏曲を演奏した時の録画です。共演していただいたのは札幌で近年設立された新しいオーケストラ、カンマーフィルハーモニー札幌。コンサートマスターの吉川美希子さん、指揮者の林正樹さんら札幌教育大学特別音楽課程出身の皆さんなどが中心になって設立されたオーケストラで、大変質の高いアンサンブル力と表現力を持ったオーケストラです。

 札幌に行くといつも思うことの一つに、この街の音楽愛好家たちが醸し出す音楽と、音色は日本の他の地域とひと味違う、透明感と開放感がある音です。以前2回に渡り共演していただいた北海道交響楽団の時もそう言った感慨を持ちました。今回も団員のいろんな方とお話ししていると開放的でフランクなメンタリティーの方が非常に多いのが特徴ではないかなと思います。

 ヨーロッパでは仕事上での付き合いは(音楽家の間の話ですが)きるだけ早い段階で、または初対面でもいきなりいわゆる「君僕呼ばわり」(フランス語で tutoyerと言います)をします。Vousvoyer(貴方、貴殿)だと堅苦しくてフランクなやりとりがやりにくいからですが、札幌のミュージッシャンたちはそんな感じに近いなあ、と思うのです。

2018年3月5日 

 

ドヴォルジャーク作曲 

チェロ協奏曲 ロ短調 作品104

「森の静けさ」

チェロ独奏 津留崎直紀

カンマーフィルハーモニー札幌

指揮 林正樹

 

撮影ディレクター 成田健

 

 

 

 

 

 

copyrigt Naoki TSURUSAKI


 

                      

もくじ